​はじめに

 10月24日は国際テナガザルの日(International Gibbon Day)です。世界中の色々な場所で、テナガザルのために声をあげて、テナガザルのことをもっと知ってもらおうとしています。国際自然保護連合(IUCN)の霊長類専門家グループ・テナガザル部門(SSA)によって2015年に設定されました。生息している国々で、また、それ以外の国でも、沢山のイベントなどやさまざまな教育普及活動がおこなわれてきました。植樹、講演会、写真展、クイズなどのゲーム大会、演劇、などなどです。「10月24日は国際テナガザルの日」と、ソーシャルメディアでメッセージなどをあげるのも気軽な参加の仕方です。テナガザルは絶滅の危険性が高いのですが、一般の方にそのことに気づかれていなかったり、気にされていないことが大きな問題です。多くの方の注意をひき、多くの方を巻き込んでいく事が最初の一歩です。ぜひ一緒に参加してください。

​作成者:打越万喜子

 
 

​テナガザルとは?

 テナガザルは、日本からも地理的に近い、東南アジア・南アジア・中国南部の森の中に暮らしています。チンパンジー・ボノボ・ゴリラ・オランウータンとおなじで、ヒトに遺伝的に近い類人猿の仲間です。身体が小柄であることから、小型類人猿とも呼ばれます。ヒトやほかの類人猿の祖先と1,700万年前ころに分かれました。

 テナガザルの特徴のひとつは、目を見張る多様性です。ひとくちにテナガザルといっていますが、じつは20もの種が含まれています。今日でも分類について新しい発見や議論が続いています。染色体の本数の違いに基づき、テナガザル属・フーロックテナガザル属・フクロテナガザル属・クロテナガザル属と、大きく4つグループに分けられます。

 IUCN SSA 

  その名の通り、手や腕がとても長く、のびやかなすらりとした四肢をしています。体重はおとなで6~12kgくらいです。体重や体格に雄と雌でめだつ差はありません。クロテナガザル属とフーロックテナガザル属のすべての種で、おとなの雌雄で体の大部分をおおう毛の色が違っています。テナガザル属のなかではボウシテナガザルのみが例外的に、おとなの体毛の色にはっきりとした雌雄差があります。フクロテナガザルは雌雄とも真っ黒な毛皮におおわれています。

 テナガザルはペアとその子供たちからなる小さなグループで、基本的に暮らしています。ペアをつくる動物は、哺乳類ではじつは珍しく、約3%の種だけだといわれています。長期の縦断的な野外研究から、グループには柔軟性があることがわかっています。今日ではペア型のもの以外にも、シロテテナガザルやフクロテナガザルではグループ内に大人の雄2頭がいる複雄群があること、クロカンムリテナガザルなどでは複雌群が比較的長い期間続くことが知られており、テナガザルの社会についての研究からはまだまだ新しい発見があると期待できます。
 

 テナガザルの澄んだ声もまた魅力です。さまざまな音声レパートリーを持ちます。そして、「歌」とよばれる凝った長い音声コミュニケーションに費やす時間はかなりのものです。歌は縄ばりの防衛、異性へのアピール、ペア間のきずな形成、などに役立っていると考えられています。子らも両親の歌に参加することがしばしばあります。​

 長い腕をつかって、木々の間を腕渡り(ブラキエーション)で素早く移動します。

   森の中でくらし、めったに地上に降りることはありません。

 
 

​ギャラリー

インドネシア スマトラ島北部

インドネシア ジャワ島西部

中国雲南省 中部

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